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カエサル『ガッリア戦記』1巻1

1 Gallia est omnis divisa in partes tres, quarum unam incolunt Belgae, aliam Aquitani, tertiam qui ipsorum lingua Celtae, nostra Galli appellantur. hi omnes lingua, institutis, legibus inter se differunt. Gallos ab Aquitanis Garunna flumen, a Belgis Matrona et Sequana dividit. horum omnium fortissimi sunt Belgae, propterea quod a cultu atque humanitate provinciae longissime absunt mimimeque ad eos mercatores saepe commeant atque ea, quae ad effeminandos animos pertinent, important proximique sunt Germanis, qui trans Rhenum incolunt, quibuscum continenter bellum gerunt. ...


1. ガッリアは全体が三つの部分に分かれており,その一つにはベルガエ人が,もう一つにはアクィーターニー人が,もう一つには,自身の言葉ではケルタエ人,我々の言葉ではガッリー人と呼ばれる人々が居住している.これらはみな,言葉,習俗,法律の点で互いに異なっている.ガッリー人は,アクィーターニー人からはガルンナ河により,ベルガエ人からはマトローナ河とセクァーナ河により,切り離されている.これら全てのうちで最も強力なのはベルガエ人である.というのも,彼らは属州の文化・文明から最も遠くに離れており,そして彼らの所に商人が訪れて人心を軟弱にするような物も持ち込むことも最も少ない上,ライン川を渡った所に居住するゲルマーニー人とは最も近くにあって,彼らと絶えず戦争をしているからである.

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【2008/01/27 13:18】 ORATIONES SOLUTAE LATINAE | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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サテリコン
フェリーニ,フェデリコ監督『サテリコン』Arberto Grimaldi Productions, 1968. DVD. MGM Home Entertainment, 2005. 発売元: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン.

 DVDを買ってみました.これはかなり制作に手は込んでいることは確かで,作るのは大変だったでしょうが,みる方も大変というか,話がどこに向かうか見当もつかない上,場面が無関係に入れ替わるので,もう途中でダウンしました.これでも原作を読んでいるので,まだマシだったと思います.知らなかったら30分もつかどうか(本編2時間10分……).ああ,もうちょっとクリスマスらしい映画を見るんでした…….
 どのみち,原作は本来は十何巻分のうちの2-3冊の,比較的まだ筋が分かる程度の断片が残っているというものなので,本来あったままを再現するのは無理でしょうが,映画のほうはもう自由に色々補ったり,登場人物を原作とは全然違うところに出したりで,めちゃくちゃです.まあサテュリコンをはじめとしたローマ的風景のコラージュ的なもの,といったほうがいいのかもしれませんが,トリマルキオの偽葬儀の場面では,なんだか仏教のお経らしきものが流れたり,迷路でのミノタウロスの戦いを模したシーンでは,バリ島のケチャなんかが入っていたり…….こういった奇抜な要素で,見せようとしているのでしょうが,しかし,全体を支配している,構成のなさは致命的ですね…….
 フェリーニは作品によって本当に評価が全然異なるらしいですが,これは多分低評価だったと思います.ただ,発表当時は,アメリカの若者層には大変受けたそうですが(笑).

 というわけで,ラテン文学の映画化という,滅多にないものなのですが,僕としては全然お勧めできない映画でした.

【2005/12/25 17:45】 ORATIONES SOLUTAE LATINAE | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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ペトローニウス『サテュリカ』
 ローマ文学の中で,何が奇書といって,ネロ宮廷の趣味の判断者ペトローニウスの『サテュリカ』程,抱腹絶倒エログロナンセンスな本はないでしょうね.
 ギリシア・ローマでは余り残されていないのですが,ジャンルとしては,メニッポス風サトゥラというもので,散文に韻文が混ぜ合わせられている独特の文体です(他にはセネカのアポコロキュントシス』があるぐらいです).詩がたまにはさまれている小説といっていいでしょうか.
 全体はかなり大部なもので,現在残っているのはその僅かな部分(16,17巻らしい)に過ぎません.復元される筋は,不品行の代名詞のような主人公がなんらかの悪行で,プリアポスの怒りを買って不能となり,彼の愛人ギトーンと離れたりくっついたり間にライバル(これも相当のつわものです)が入ったりしながら,ギリシア・ローマの世界を,この神の怒りによってひどい目に合いながら旅してあるく,という話のようです.もちろん,これはオデュッセイアのパロディーである一方,ギリシアで読まれていた小説を反映するものでもあります(これらはレベル的には低く,また余りに通俗的過ぎるため,殆どが写本伝承に入る事ができず,比較的新しいもののみが残っていますが,それらも読むに値するレベルとは思えません).
 幸い,国原吉之助先生による畢生の翻訳があって,楽しく読む事ができます(岩崎先生訳も存在します).
 表面はまあばかばかしい限りの話ですが,恐ろしいのはこれらの一見ばかばかしいジョークなどが,実は膨大なギリシア・ラテンの様々な知識を下敷きにして書かれたパロディーらしく,本当の意味が分るためには,この作者ペトローニウスが持っていたであろう膨大な知識を共有していなければいけないのです.そういうわけで,研究する際には,決して甘く見てはいけない作品なのです.それから,多くの部分を占める,『トリマルキオーの饗宴』の部分は,解放奴隷の成り金たちのパーティーなのですが,これが当時の下層の人々の言語状態を反映している貴重な俗ラテン語の言語資料でもあります.もちろん,これを理解するためには,基本的なラテン語文法を確実に抑えている必要があることはいうまでもありません.
 通俗的楽しみ方から,高度な知識を要求される解釈まで,この本の楽しみ方はさまざまですが,残念ながら,入手可能な範囲では,全体の注釈はまだありません.研究するなら,かなり古い注釈を,海外の図書館に注文する必要があります.

 以下で,めぼしい資料などを……

校訂本

Müller, Konrad Ed. Petroni Arbitri Satyricon Reliquiae. Bibliotheca Teubneriana. 4.Ed. Stuttgardiae/Lipsiae: Teubner, 1995.

Buecheler, Franciscus. Ed. Petronii Saturae et Liber Priapeorum. Adiectae sunt Varronis et Senecae Saturae Similesque Reliquae. 6. Ed. curavit Guilelmus Heraeus. apud Weidmannos: Berolini, 1922.

注釈

Smith, Martin S. Petronii Arbitri Cena Trimalchionis. Oxford: Clarendon Press, 1975. Paperback 1982.
『トリマルキオーの饗宴』のみの注釈.この本が出た時に,J.P.Sullivanによる注釈作成が進行中と言われていましたが,全然完成する気配もありません.

翻訳

Müller, Konrad Ed. Wilhelm Ehlers Tr. Petronius Satyrica: Schelmenszenen. Sammlung Tusculum. 3. Aufl. 1983.
このテクストは上のTeubnerの校訂本と同じですから,一冊買うとすれば(特にドイツ語に強ければ),これだけで何とか済みます.

ペトロニウス作,国原吉之助訳『サテュリコン : 古代ローマの諷刺小説』岩波文庫 赤-122-1.東京:岩波,1991.
有り難い翻訳.これだけで楽しめます.

映画

フェデリコ・フェリーニ監督『サテリコン』イタリア,1969.
未見でしたが,最近レコード屋さんに見つけました.買ってみたらなにか報告します(というか実はこの為にのみ,投稿を作りました(笑)).


ちなみに……題名がしばしばSatyriconとなっていますが,これは本来はSatyricaが正式な題名で,これのギリシア語式の属格になって,Satyricon libriとなっていたものを,間違えてSatyriconというのが題名だと思ったようです.意味は『サテュロス的物語』というぐらいのものでしょう.

【2005/09/20 04:27】 ORATIONES SOLUTAE LATINAE | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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